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ジラール・ペルゴ キャスケット 2.0、サンローランとのコラボウォッチが登場

サンローラン(Saint Laurent)とジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)が手を組み(正直、私が打ち込んだとは思えないフレーズだ)、キャスケットの新作が限定販売されることとなった。

 ジラール・ペルゴは、スイス時計製造の長い歴史を担うブランドである。このキャスケットは一般的な時計とは異なるものの、GPの伝統のなかで重要な役割を担う存在だ。その昔ジラール・ペルゴは、電子技術における革新者だった。遡ること1971年、ブランドはCal.GP-350を発表して大きな話題を呼ぶ。このクォーツムーブメントの水晶振動子の周波数が世界共通の標準振動数となるなど、その功績は極めて大きなものであった。

GP casquette 2.0 x SL
新作、ジラール・ペルゴ キャスケット 2.0 サンローラン01。

スーパーコピー時計そして、クォーツムーブメントであるCal.395を搭載した、ごく小さなLEDディスプレイを持つキャスケット(1976年から1978年にかけて製造)が登場。オリジナルのキャスケットはマクロロン(ブラックの複合素材)、ステンレススティール、ゴールドメッキの3種類で、合計で8200本しか生産されなかった。ボタンを押すと時・分が表示され、もう1度押すと曜日・日付に切り替わり、最後に秒が表れる。発売当初の売れ行きは好調であり、後年、レトロウォッチヘッズから高い人気を得るようになった。

 2022年、GPはさらに改良を加えたCal.GP-03980搭載のキャスケット 2.0を発表する。クオーツ式LED技術の“新旧交代”について考えるというのは、コンセプトとして古くささが感じられておもしろい。だが、キャスケットの魅力はその堂々としたレトロさにある。

 今回の新作は、サンローランのクリエイティブ・ディレクターであるアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)がサンローラン リヴ・ドロワット(Saint Laurent Rive Droite)のために”リデザイン”したキャスケット 2.0の限定モデルだ。ブラックセラミックとブラックPVD加工を施したグレード5チタンが組み合わされ、ケースバックにはサンローランのシグネチャーが施されている。加えて、時・分・秒と曜日・月・年表示、クロノグラフ、第2時間帯、シークレットデイトを備える。

GP casquette 2.0 x SL casback
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我々の考え
アンソニー・ヴァカレロは、2016年からサンローランの指揮をとっている。イヴ・サンローランが本来持つ刺激的な要素とパリの洗練された雰囲気をミックスした彼のアプローチは、エロティックでありながら同時にエレガントなシルエットのレディースウェアや、中世的な感性を宿すメンズウェアを通して見ることが可能だ。彼は巨大でドラマティックなショルダー、ピタピタのペンシルスカート、そしてがっしりとした黒とメタリックのオーバーサイズジュエリーなど、際立った表現を好むタイプのデザイナーである。

 この時計は、なめらかなラインとクールなブラックの外装から、まさに建築的な印象を受ける。個人的には、ヴァカレロ率いるサンローランのあからさまにグラマラスでセクシーな世界観にどうフィットするのか、理解に苦しむところである。

GP casquette 2.0 x SL in box
 この時計は、リヴ・ドロワットに属するパリとロサンゼルスの2店舗(およびオンラインショップ)で限定販売される。イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ(Yves Saint Laurent Rive Gauche)が1966年に発表したコンセプトは、右岸エリアの老舗メゾンに対して中指を立てるようなものであった。当時のイヴ・サンローランの使命は、大量生産された既製服でファッションを民主化することであった。リヴ・ドロワットでは、ヴァカレロがその逆を行っていることがわかる。しかし民主主義的な哲学を、従来のプレタポルテファッションの核から離れたアイテムやアイデアへとそのまま拡張してみせている。本、アート、アクセサリー、小物などを取りそろえ、より多くの人に楽しんでもらえるような枠組みを用意している。

 もしかしたら、GPがかつてサンローランが所属していたケリング・グループ(Kering Group)の一員だったこと、あるいはアンソニー・ヴァカレロがレトロな時計が好きなことと関係があるのかもしれない。この異色のコラボレーションの発端はともかく、キャスケットは最高にシックなデザインで、誰もがパリのスタイルを連想するファッションハウスによっていっそう洗練された顔立ちに仕上げられた。この時計がファッションとデザインに敏感な人の手首に収まっているさまは、容易に想像できる。おそらくこの人はいつも黒いサングラスとタートルネックのセーターを着ていて、コルビュジエの長椅子や床から天井までの本棚があり、玄関にはレイモンド・ペティボン(Raymond Pettibon)の作品が意図的に飾られた、大きな家具付きのロフトマンションに住んでいると私は想像している。

 キャスケットはクラシック志向の人にも、気の弱い人にもおすすめできない時計だ。これはデザイン主導の時計で、ブラックセラミックの巨大な塊であり、まるで銀河間をつなぐ連絡装置のようである。今回のリリースで、実際にどの程度の“リデザイン”が行われたのかはわからない。だが、ふたつの世界の融合が見られることを私は楽しみにしている。

基本情報
ブランド: ジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)
モデル名: キャスケット 2.0 サンローラン 01(Casquette 2.0 Saint Laurent 01)
型番: 39800-32-3102-6GX

直径: 42.40mm x 33.60mm
厚み: 14.64mm
ケース素材: ブラックセラミック、ブラックPVD加工が施されたチタン製GPロゴとプッシュボタン
文字盤: チューブラーLEDディスプレイ
防水性能: 50m
ストラップ/ブレスレット: ラバーを内貼りしたブラックセラミック、マイクロアジャストシステム付きフォールディングバックル

GP casquette 2.0 x SL profile
ムーブメント情報
キャリバー: GP3980-1474 (クォーツ)
機能: 時・分・秒、曜日・日付・月・年、クロノグラフ、第2時間帯、シークレットデイト
直径: 26.24mm x 27.60 mm
厚み: 6.40 mm
振動数: 3万2768振動/秒

価格 & 発売時期
価格: 6700ドル(約93万円)
発売時期: パリとロサンゼルスのサンローラン・リヴ・ドロワット ストア、およびサンローラン・リヴ・ドロワット公式オンラインストア(一部の国のみ)で限定販売
限定: 100本限定

ヴァシュロンはこの時計を12本しか製造しておらず、1919年に生産を開始し、

オークションで大きな結果が出るたびに、ついついそれが全体のトレンドや市場の方向性を示していると思いがちになってしまう。しかしなかには美しい時計や希少なものもあり、素晴らしい1本として成立しているだけの場合もある。私が先週見た、オリジナルのヴァシュロン&コンスタンタン “アメリカン” 1921(ヴァシュロンは20世紀半ばに社名から&/アンパサンド を取っている)がそれに該当し、その後Heritage Auctionにて8万7500ドル(日本円で約1222万円)で落札された。

ヴァシュロンはこの時計を12本しか製造しておらず、1919年に生産を開始し、1931年までにすべての時計を納品した。同オークションはカタログのなかで、これをヴァシュロンに送付して証明鑑定書を発行したと記載している。スーパーコピーこのモデルは1919年製でありファーストシリーズと呼ばれる初期のもの。夜光を盛ったアラビア数字インデックスにカテドラル針、そして右側へとずれた文字盤を備えている。ヴァシュロンは1921年にセカンドシリーズの生産を開始したが、そちらは左側へとずれていて、インデックスにはブレゲ数字が使われている(これは現代のヒストリーク・アメリカン 1921のインスピレーションのもととなったものだ)。

どちらのシリーズも特別な依頼を受けて、アメリカ市場向けに製作されたものだ。2011年にオリジナルを見たとき、最初の納品は著名な聖職者でキリスト教ラジオのパイオニアであるS・パークス・キャッドマン(S. Parkes Cadman)牧師だったと記事内で説明している。

このヘリテージのアメリカン 1921は、1919年にニューヨークに納品。アメリカの宝石商であるJ.E.コールドウェル社が製作したすらっとした印象の42mm×32mmの金無垢ケースに、従来は10時位置だったところ、12時位置からリューズが突き出ている。コンディションは良好で、オリジナルのエナメル文字盤にわずかなクラックがあるのみ。ラジウムの夜光部分もそのまま残っている。ラグは細いが、モダンなアメリカン 1921のようにもう少し重厚感のあるデザインでもよかったかもしれないと感じた。これは状態にも表れており、ある時点で底部のラグが再度溶接されたようである。ヴァシュロンによって追加されたと思われる薄いメッシュのゴールドブレスレットは、1921年のアール・デコの雰囲気にピッタリだ。なお最近では、夜光が付いたダイヤルを持つ1921のいくつかが、オークションに出品されているようだ。2017年に約4万4000ドル(当時の相場で493万5000円)で販売されたものと、2019年に2万5095ドル(当時の相場で273万5000円)で販売されたことがある。この結果はHeritage Auctionの、2万ドルから4万ドルという見積もりを大きく上回る結果となった。

それだけではなく、つけていて楽しい時計であり、ヴィンテージのドレスウォッチとしては最適なサイズである(少なくとも私にとっては)。ほかのどの時計とも比べることができないほど珍しい。これは大きな褒め言葉だ。100年以上の歴史があり、その起源である狂騒の20年代を誇ったものだが、それでもデザインは完全にモダンだと感じる。これらのドライバーズウォッチは、ひとたびコツを掴めば驚くほど直感的に時間を読み取れる。時刻を確認するたびに腕を回す必要はほとんどない。まあつまり、ハンドルに手をかけていないときに限るのだが。

モダンでミドルサイズのアメリカン 1921は、ヴァシュロンのカタログのなかでも私のお気に入りの時計のひとつだが、真にオリジナルに勝るものはない。希少性とコンディションのよさを考えればこの1921が高額で販売されたことは驚くべきことではないが、最終結果には少しだけ引いてしまった。ドレスウォッチや金無垢、特徴的なシェイプケース、そしてヴィンテージのヴァシュロンがあまりにも過小評価されていることについて、私のような男性たちが黙っていないこと(今はそうではないかもしれないが)など、この時計がマッチする可能性のあるトレンドをいくつか挙げるのは簡単だ。

しかしこのようなオークション結果は、単なる1度の結果に過ぎない場合もある。これはおそらくヴィンテージウォッチにおいて何よりもコンディションを重視するという一般的な傾向に傾いているということを除いて、大きなトレンドを示すものではない。春のジュネーブオークションを取材したあと、私はそれらを統括した“ジュネーブシーズンの10のトレンドと収穫”というような記事を書く衝動にかられた。神様は私たちが以前にもやったことがあることを知っている。私もやったことがあるしね。ネオヴィンテージやロレックス、ピアジェのストーンダイヤル、ジュエリーウォッチ、あるいは単に“ヴィンテージの再来”などについて書くことができただろう。

でもずっと気になることがあった。今はあらゆるものがトレンドになっているか、はたまた少なくともトレンドになろうとしているか、またあるいは誰かがそうさせようとしているかのように感じるのだ。

そしてすべてがトレンドであると感じたとき、なんだかトレンドなんてすべて関係ないような気がしてくるのだ。膨大な情報とデータがあり、その伝えたい3つの点を結ぶことができそうだ。オークションを例にとってみよう。もしいくつかの(ここやここにあるような)ネオヴィンテージヴァシュロンが桁の多い数字で売られているのを見たら、それは90年のヴァシュロンが次に来る大きなものになるということを意味するのだろうか? 数日のうちに1000本の時計が販売したことで、ユーザーが望むほぼすべての傾向をリバースエンジニアリング(製品を分解・分析して、製造方法や設計、構造を明らかにすること)するのに、十分な情報とデータがあったということだ。

しかし、このアメリカン 1921のような希少な時計のように、それだけで成り立っていることもある。あまりにも珍しくてトレンドや市場などを示すものになりえない。あくまでも、そのよさを楽しむべき時計だと思うのだ。トレンドを超越した時計だ。100年前につくられた当時も、そして現在もカッコいいものなのだ。

ミン アベンチュリンダイヤルを持つ37.08、魅惑的な文字盤を備えた比較的手頃な価格の新作が登場した。

もう皆さんご存じかもしれないが、ミンはマレーシアを拠点とし、スイスで生産・製造される時計ブランドだ。友人のなかにはこのブランドの時計を持っている人が何人かおり、そのうちのひとりは最大級のミンコレクションを持っている。

ブランド創設者ミン・テイン(Ming Thein)氏の作品を研究することで時計の撮影を学び、その知識を私に伝えてくれた。そのため私が時計撮影について学んだのは、主にミンと彼の時計のおかげだと言える。しかしこのアベンチュリンダイヤルを持つ新作37.08 “スターライト”が登場するまで、私はミンの時計を本格的に撮影したことがなかった。

ミン・テイン氏は今でもブランドのプレス写真のために自身で時計を撮影しており、シャネル時計スーパーコピー代引き 激安その技術的なレベルにおいては否定しようのないほど見事だ。この素晴らしくも新しい時計を撮影し始めたとき、まず最初に思ったのは“自分は一体何に巻き込まれてしまったのだろう?”ということだった。時計の撮影が好きな人が、どうしてこれほど撮影が難しいものをデザインするのか信じられなかったのだ。また読者のためにいい写真を撮りたいだけでなく、テイン氏の作品と比較されることを考えると、失敗したくないというプレッシャーも感じた。しかし結果として、私の写真ではなく、37.08そのものが圧倒的に美しかった。

アベンチュリンはかつてH.モーザーのような高級時計にしか使われなかった。クォーツァイト(珪岩)の一種であるこの石は、鉱物の内包物がキラキラとした輝きを与える。最近では、アベンチュリンと言えばオメガを思い浮かべることが多い。オメガは232万1000円するブルーセラミックケースのスピードマスター ムーンフェイズから、8119万1000円(ともに税込)する超複雑な(そしてただ単に巨大な)クロノチャイムまで、アベンチュリンを幅広く使用している。さらにコンステレーションラインでも広く用いられているようだ。A.ランゲ&ゾーネのサクソニア・フラッハも、シルバー無垢ダイヤルにダークブルーのゴールドストーン層を用いてこの効果を再現しているが、実際にはアベンチュリンではない。

アベンチュリンのインパクトは劇的で、まるで銀河がダイヤルに収められているかのようだ。上の写真では、内包物が夜空の星のようにきらめき、ミラーポリッシュ仕上げの表面が周囲の環境から色を拾い上げ、ときに多色星雲のようになっているのが分かる。幸運なことにこれらのストーンダイヤルは多くのブランドにとって身近なものになりつつあり、そのため顧客にとっても手頃な価格になっている。例えばクリストファー・ウォードのようなブランドはより低価格でこの素材を取り入れることができるようになった。ミンの新作37.08 スターライトは、4500スイスフラン(日本円で約80万5000円)と比較的手ごろな価格で推移し、私のお気に入りのオプションになりそうだ。確かに予算内の買い物ではないが、特別なもののために貯金している人にとっては素晴らしい選択肢である。この時計は300本限定で、2024年6月28日午後1時(GMT)から予約受付が開始され、50%のデポジットが必要となる。

ダイヤルから1歩引いて全体像を見てみると、37.08はオリジナルの17シリーズケースから引き継がれた37シリーズの対称的なデザインを採用しているのが分かる。316Lステンレススティール製ケースのサイズは直径38mm、厚さ10.9mm、ラグからラグまで45.5mmだ。いつもの幅広かつドラマチックなラグもあり、幅は20mm。クイックリリース機能を備えた第2世代のSS製ユニバーサルブレスレットにフィットする。

このモデルはミン向けに製作されたセリタ SW210.M1手巻きムーブメントを搭載。同ムーブメントは約40時間のパワーリザーブを持つほか、アンスラサイトのスケルトナイズブリッジにコントラストのあるロジウムサーキュラーブラシ仕上げを施している。インダストリアルな仕上げだが、4500スイスフラン(日本円で約80万5000円)では手仕上げの高級時計を期待するのは現実的ではない。しかし標準のセリタムーブメントとは異なる、個性的な特徴を持っているのは確かだ。

ミンのリリースにおける慣習として、トップクリスタルの内側にハイセラムのインデックスが配置(ダイヤルにはインデックスがない)されているほか、針にはライトゴールドのスーパールミノバX1がコーティングされているためブルーグリーンの光を放つのも特徴だ。

37.07 モザイクやモノリスを見たことがあるなら、この時計の大枠はおおよそ把握できるだろう。手頃な価格帯でこれが優れた選択肢である理由のひとつは、パッケージ全体の完成度が非常に高い点にある。ただ今回最も重要なのはダイヤルなので、この部分について少し詩的に語ることをお許しいただきたい。その前に時計の撮影について少しお話しをしよう。

アベンチュリンの輝きを通常の時計撮影方法で捉えるのは難しい。ミン・テイン氏のように、私も“カメラの中”で完璧に仕上げることを好んでおり、これまでに撮影した写真のなかで合成したもの(複数の写真を組み合わせたもの)は1枚もない。明るく光沢のある表面はいつも時計撮影においては厄介なものである。通常、時計撮影ではソフトライトを使用して壁や天井に光を反射させたり、光の配置やレフ板、黒い板を巧みに使って反射をブロックし、“ネガティブフィル”を加えることでダイヤルの光を調整する。また暗いダイヤルと明るい針を組み合わせると、写真撮影はさらに難しくなる。さらにアベンチュリンの内包物は、明暗の混ざり合いを引き起こすため捉えるのが難しい。直射日光を使うとホコリや汚れが目立ち、レタッチが難しくなるだけでなく、ダイヤルにきつい影をつくることもある。しかしソフトライトとハードライトを組み合わせ、レンズに星のエフェクトを生み出すフィルターを使用することで、夜空の星々のような輝きを再現することができ、明るい太陽の下で見る37.08 スターライトの体験に近づくことができる。

下にある写真は、屋内で撮影した星のエフェクトをより一般的な方法で捉えたものだ(完璧ではないが)。影の中でも星が見え、周囲の光を拾っている。次の写真のように、より極端な角度から見ると、37.08のダイヤルが周囲の環境を取り込み、星雲のような雰囲気を醸し出しているのがよく分かる。赤くもやがかかったバラのような色合いは、おそらくレフ板を持っていた私の腕か、部屋の暖色系の色調によるもので、その赤みがかった雲のような効果を生み出したのだと思われる。写真撮影のミスだって? そうかもしれないがいい効果だと思う。

次にミンの有名な“インバージョン(反転)”ショットだ。ミンの時計の特徴である、クリスタルの内側にあるインデックスにより、明るく白い面(写真撮影時にセッティングする光拡散板のようなもの)で反射すると、黒からほぼ白に“反転”し、インデックスの黒い影をダイヤルに映し出す。この効果を生み出すべくダイヤル上にサファイア層を追加しているほかのミンのモデルと異なり、アベンチュリンのポリッシュ仕上げだけで石の輝きを見せつつも自然にこのショットが撮影できる。撮りやすい時計をデザインすると、当然ながらチャレンジングな要素だけでなく時計の特徴も失われ、平凡で退屈なものになってしまうという事実がある。明らかに、それはミンのスタイルではない。たとえ彼がカメラのうしろで自らの作業を難しくしているとしてもだ。

時計のほかの部分について言えば、37シリーズ全体が腕にしっくりとなじみ、非常によく考えられたデザインであることから、私のなかで手頃な価格のアベンチュリンダイヤルとしてトップに躍り出ている。ただ正直なところ、ドレッシーなスタイルが好みでなくても、現時点ではどの37シリーズの時計も堅実な選択肢と言える。37.07 モザイクやモノリス、複数のバージョンの37.05 ムーンフェイズ、そして購入しなかったことを後悔している37.07 サンドなど、さまざまなモデルを実際に見てきたが、どれも17シリーズからの改良点が素晴らしく、つけ心地のいい時計になっている。

最後に触れておきたいのが、ミンが今回の時計に組み合わせた20mmのユニバーサルブレスレットについて。このブレスレットは通常650スイスフラン(日本円で約11万6000円)の追加料金で販売されているが、現在は在庫切れとなっている。今回手にするまで実物を見たことはなかったが、オンライン上ではよく見かけていた。このブレスレットは驚くほど快適で、クイックリリース機能があるため交換も簡単、サイズ調整も付属のドライバー1本で完結する。ストラップよりもブレスレットを好む私としては素晴らしい選択肢だと感じる。もちろん、ブランドとして公式に認められているわけではないが、このブレスレットはほかの多くのブランド、特にF.P.ジュルヌにもよく合うようだ(ジュルヌのブレスレットに非常に似ている)。

正直なところ、ミンが短いブランドの歴史のなかで一貫したデザイン言語を作り上げそれを維持している能力には感心している。世代やシリーズごとに行われる細かな改良の一つ一つが、デザインを強化しつつ、“ミンをミンたらしめる”ものを保ちながら創造性を発揮しているのだ。

ミン 37.08 スターライト。直径38mm、厚さ10.9mm、ラグからラグまで45.5mm。316Lステンレススティール製ケース、100m防水。アベンチュリン製ダイヤル、トップクリスタル内にハイセラムインデックス、スーパールミノバX1コーティング針(ライトゴールド)。セリタベースの手巻きムーブメントMING SW210.M1搭載、時・分表示、約40時間パワーリザーブ、コントラストロジウムのサーキュラーブラシ仕上げを施したアンスラサイトのスケルトンブリッジ。ラグ幅20mmの第2世代ユニバーサルSSブレスレット(クイックリリース機能付き)。価格は4500スイスフラン(日本円で約80万5000円)。

コンバース(CONVERSE)のユニセックススニーカー「CXP OX」から、2025年夏の新色が登場。

コンバースの“シェブロン&スター”スニーカー、爽やかなセージ&落ち着いたブラウンの25年夏新色

“シェブロン&スター”が目印のスニーカー「CXP OX」新色

“シェブロン&スター”が目印である1970年代のランニングシューズ「CX PRO-250」をベースにしたスニーカー。アディダスコピーミニマルなキャンバス地アッパーに、さりげなく“シェブロン&スター”が施されているのが特徴だ。

「CXP OX」6,930円
「CXP OX」6,930円
2025年夏の新色として、爽やかなセージと落ち着いたライトブラウンの2色を用意。いつものコーディネートに取り入れて、夏の足元を彩ってみてほしい。

【詳細】
コンバース「CXP OX」
発売日:2025年6月13日(金)
発売店舗:全国の取扱店舗、コンバース 公式オンラインストア
価格:6,930円
カラー:ライトブラウン、セージ
サイズ:22.5~28.0cm、29.0cm

【問い合わせ先】
コンバースインフォメーションセンター(月~金曜日(土日・祝日除く) 9:00〜18:00)

ドクターマーチンのローファー「エイドリアン」に、ユニセックスの日本限定シューズが登場。

スーパーコピーブランド代引き 激安「エイドリアン」の限定ローファー
ドクターマーチン(Dr. Martens) エイドリアン|写真10
ドクターマーチンの定番ローファー「エイドリアン」は、1980年代に誕生。シンプルなフォルムにタッセルやスナッフルなどの装飾をあわせたデザインが特徴で、カジュアルからスーツスタイルまで、あらゆるコーディネートにマッチしてくれる。

エイドリアン スナッフル モノ ブラックスムース 27,500円
エイドリアン スナッフル モノ ブラックスムース 27,500円
日本限定「エイドリアン」は、東京のストリートやファッションカルチャーが生み出す“リミックス感”をテーマに展開。アイコニックなイエローのウェルトステッチをカラーアレンジしたほか、タッセルやスナッフルなどの装飾にもこだわった、全4型がラインナップする。

“鮮やかレッド”が覗くタッセルローファー
エイドリアン レッドステッチ ブラック+レッド スムーススライス 26,400円
エイドリアン レッドステッチ ブラック+レッド スムーススライス 26,400円
なかでも注目は、真っ赤なレザーとステッチを組み合わせた「エイドリアン」。エッジやタッセル裏から鮮やかなレッドカラーが覗く、印象的なローファーに仕上げた。

シルバパーツ&グレーステッチのタッセルローファー
エイドリアン グレーステッチ HDW ブラックスムース 26,400円
エイドリアン グレーステッチ HDW ブラックスムース 26,400円
タッセルにシルバートーンのパーツをあわせた「エイドリアン」には、グレーのウェルトステッチをオン。シックな佇まいに、シルバーパーツの個性が引き立つ1足だ。

シルバーやモノトーンのスナッフルローファーも
エイドリアン スナッフル モノ ブラック ポリッシュドスムース 27,500円
エイドリアン スナッフル モノ ブラック ポリッシュドスムース 27,500円
このほか、スナッフル部分にシルバーカラーやブラックを採用した「エイドリアン」も登場。いずれもアウトソールをブラックにすることで、特別なアレンジが引き立つデザインとなっている。

詳細
ドクターマーチン「エイドリアン」日本限定モデル
発売日:2025年6月20日(金)
展開:全国のドクターマーチンショップ、ドクターマーチン公式オンラインショップ
<アイテム>
・エイドリアン レッドステッチ ブラック+レッド スムーススライス 26,400円
・エイドリアン グレーステッチ HDW ブラックスムース 26,400円
・エイドリアン スナッフル モノ ブラックスムース 27,500円
・エイドリアン スナッフル モノ ブラック ポリッシュドスムース 27,500円
各サイズ:UK3(22cm)~UK13(32cm)

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