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オリス ダイバーズ65 LFP リミテッドエディションが登場

オリスはコラボレーションにおいて豊富な経験を持つブランドだ。持続可能性を重視するブレスネット(Bracenet)との提携から、私たちにとってなじみ深いしゃべるカエルとのコラボまで、ホルシュタインを拠点とするこのブランドは一切の躊躇いもなくユーモラスなデザイン要素を取り入れた製品をリリースし続けてきた。

Oris Kermit
昨年発表されたオリスのプロパイロットX “カーミットエディション”。

最信頼性のスーパーコピー時計代引き優良サイトこの流れは今なお継続しており、オリスはジュネーブ・ウォッチ・デイズの期間中にフランスのプロサッカーリーグ(LFP)およびCNAPEとのコラボレーションで、ダイバーズ65の1000本限定モデルを発表した。オリスは2022年からLFPをサステナビリティパートナーとして迎え入れ、それ以来LFPの公式タイムキーパーを務めている。

les defenseurs l'enfance
the team
 CNAPE(フランスの児童保護団体連盟)は子供の福祉問題に取り組む約200の団体からなる連盟であり、同団体によればフランス国内の40万人以上の子供に関わり、影響を与えているという。CNAPEの主な役割は、傘下の団体が直面している問題を代弁するアドボカシー活動を行うことであると私は理解している。

 CNAPEはLFPのチャリティパートナーであり、両者は毎年Tournoi des Défenseurs de l'Enfance(直訳すると、子供の守護者たちのためのトーナメント)と呼ばれるフットボールトーナメントを開催している。このイベントは子供たちや福祉関係者にとって楽しい週末を提供するとともに、CNAPEが支援する団体のための資金を調達するものである。今年、オリスはこの10本の時計を寄付し、このチャリティのための募金活動を行う予定だ

LFP Wrist Shot
 さて、時計そのものに話を戻そう。今回の限定版はレトロなデザインにインスパイアされたダイバーズ65をベースにしており、過去のバージョンを実際に見たことがあるなら、いくつかの要素に見覚えがあるはずだ。昨年にリリースされた同サイズのステンレススティール(SS)製ダイバーズ65 “コットンキャンディ”の所有者として言えることは、この時計は非常に手首になじむということである。

 時計内部にはオリスのCal.733が搭載されている。このムーブメントはセリタSW200をベースにしたものであり、より高価な自社製のCal.400ではなくセリタベースのムーブメントを採用したのは妥当な選択だと思う。特に若い層をターゲットにした楽しいデザインの時計であることを考えると、価格がオリスのラインナップのなかでも手ごろな範囲に収まっている点は評価に値する。販売価格は44万円(税込)だ。

 ケースのサイズは38mmと非常にバランスがよく、ヴィンテージ風のダイバーズウォッチとしては理想的だ。厚さは12.8mm、ラグからラグまでの長さはコンパクトな46mmであり、手首に非常にフィットする。数値上は薄型の時計ではないがこの厚さにはドーム型サファイアクリスタルが影響しており、実際のケースはよりスリムに感じられる。この時計においてとりわけ議論の的になるであろうポイントはリベットブレスレットだが、これはダイバーズ65のデザインをまとまりのあるものにしている。ブレスレットは薄いながらも頑丈で、クラスプも目立たず5段階のマイクロアジャストが可能である。

Oris LFP Side Profile
リベット付きのブレスレット。

Oris Bracelet Clasp
クラスプに手書きの文字を刻印すれば、素晴らしい演出になっただろう。

 従来モデルではケースバックにヴィンテージに見られるオリスロゴがあしらわれており、ヴィンテージ風のデザインをさらに強調している。しかし今回はケースバックに遊び心ある“les Défenseurs de l'Enfance”のロゴが刻まれ、さらにLFPリミテッドエディションであることと、1000本限定であることを示すシリアルナンバーが記載されている。

LFP Caseback
 ダイバーズ65の特徴的なデザイン要素のひとつに、SS製のエンボスベゼルがある。ケース上部のブラッシュ仕上げと組み合わせることでエンボス部分が際立ち、マットなベゼルとのコントラストが美しく仕上がっている。このように単色でありながらも視認性が高く、印象的なエンボスベゼルが実現されている。ベゼルのルックスには若干の遊びがあるが、操作感はシャープで触感も良好そのものだ。

 しかしこのコラボレーションを真に特徴づけているのは、やはり文字盤だろう。最近では、“遊び心のある”という表現がイースターエッグのような隠し要素を説明する際によく使われるが、この文字盤はその言葉をまさに体現していると言っていい。オリスは通常あしらっているブランドロゴを大きく逸脱し、子供の手書き文字らしいエッセンスを捉えた書体を採用している。ロゴに加えて文字盤上のすべての印字も光沢のある手書き風のスタイルでプリントされているが、オリスのロゴほど強調されてはいない。“Water Resistant(防水)”の表記は5色に分けられており、各文字盤にこの多色使いの文字をパッドプリントするにはかなりの手間がかかっているはずだ。これは、このトーナメントのロゴに対するオマージュにもなっている。

Oris LFP Dial
Oris LFP Dial Closeup
 この時計に採用された光沢のあるネイビーダイヤルは、控えめでありながらも論理的な選択になっている。というのも、この色もまた同トーナメントに特徴的なカラースキームを取り入れているからである。オリスによればこの色は、国連が示す17の持続可能な開発目標(SDGsだ)のひとつを象徴しているという。文章で説明されると少しこじつけのようにも感じられるが、本機の初期のムードボードにおいてこの色が重要な要素として扱われていたことは容易に想像できる。室内において文字盤は滑らかで濃い青に見えるが、屋外に持ち出すと文字盤はたちまち輝きを放ち、ラッカーの下からメタリックな色調がわずかに現れる。この動的な視覚の変化には意外性がある。

 ほかのダイバーズ65と同様に立体的なインデックスが文字盤に奥行きを与えており、金属の縁の内側には白いスーパールミノバが充填されている。これにより、ミニッツトラックや多くの文字要素が白でプリントされた文字盤とインデックスが調和している。デイト表示は6時位置に切り抜かれた窓で配置された。私は基本的にデイト窓のある時計が好みだが、今回に関してはそれがないほうがよかったかもしれないと思っている。それというのもカレンダーディスクに印刷された一般的なデイト表示が、文字盤全体のスタイリッシュなテキストと対立しているように感じられるからだ。コットンキャンディモデルでは気にならなかったが、このモデルではデイト表示がないほうがデザインとしてより完成度が高かったかもしれない。もしくはカレンダーディスクの色を文字盤に合わせていても、より素晴らしい結果になっただろう。

Oris LFP
明るい光の下では、光沢のあるラッカーの下にほんの少しメタリックな輝きが見える。

 総合的に見て、このオリスのリミテッドエディションは大成功だと思う。遊び心がありながらも過剰になっておらず、毎日つけられる特別な1本になっている。私がこの時計を見せた同僚たち全員が感心していたが、その理由は抑制の効いたデザインバランスにあると考えている。遠くから見れば装飾的な要素に気づくことはあまりないが、近くではそれらのディテールが急に魅力的に映るのだ。こんな時計がオリスのようなブランドから出るとは誰も思っていなかっただろうが、そんなブランドの存在自体をうれしく思うし、デザインの背景に確固たる理由があることも素晴らしいと思う。これは独立系ブランドから初めての高級ダイバーズウォッチを求める人にとってぴったりの選択肢であり、実際に誰かがこの時計を身につけているのを見かける日が楽しみでならない。

オリス ダイバーズ65 LFP リミテッドエディション Ref.01 733 7771 4085-Set。直径38mm、厚さ12.8mm、ラグからラグまで46mmのSS製ケースを採用。ミニッツトラックをエンボス加工した逆回転防止ベゼル。限定モデルならではの特別なディテールを施したブルー文字盤、6時位置にデイト表示窓。スーパールミノバを施した針、ロリポップ秒針、インデックス。内側に無反射コーティングを施したダブルドーム型サファイアクリスタル。1000本限定生産のシリアルナンバー入りSS製ケースバック。自動巻き、41時間パワーリザーブを持つオリスCal.733(セリタベース)。価格:44万円(税込)。

ブルガリから3つのチャイミングウォッチ登場、

ブルガリが3つの新しいチャイミングウォッチを発表した。新作ではなく再発明と言えるような代物だ。

トリオのなかで最も複雑ではない(とはいえ決してシンプルでもない)モデルは、フルカーボン仕様で復活したオクト フィニッシモ ミニッツリピーターだ。このサイトを長く読んでいる方なら、2018年にブルガリがこのモデルの初版であるオクト フィニッシモ ミニッツリピーター カーボンを発表し、史上最も薄いミニッツリピーターとして記録を打ち立てたことを覚えているだろう。ただし、その時計は50本限定のエディションだった。そこでブルガリはこの記録破りの時計を、よく似た新しいエディションとして復活させた。見た目には、多くの要素がオリジナルと同じで、カーボン製のダイヤルにはインデックスのためのカットアウトがあり、フルカーボンのケースとブレスレット、そして6時位置にはスモールセコンドが配置されている。

of front
of back
最信頼性のブルガリスーパーコピー代引き優良サイト新モデルでの変更点は、すべて美観に関するものだ。ミニッツリピーターの黒いプッシュボタンとリューズは、オリジナルのマットなダークチタン仕上げからサテンとポリッシュ仕上げに変更され、リューズの側面にはブラックセラミックのインサートが追加されている。また、針はオリジナルモデルのマットなビードブラスト仕上げからサテンポリッシュ仕上げにアップデートされた。ただし40mmの多層構造CTP(Carbon Thin Ply)ケース、6.85mmの厚さ、そして記録を持つマニュファクチュールBVL362ムーブメントはそのまま引き継がれている。

さらに複雑さを増す次のモデルはオクト ローマ カリヨン トゥールビヨンのアップデート版だ。今年のリリースではモダンでアヴァンギャルドなデザインを保ちつつ、サテンポリッシュ仕上げのローズゴールドケースを採用することで、わずかに伝統的な要素が取り入れられている。カリヨンリピーターになじみのない方のために説明すると、従来のミニッツリピーターがふたつのゴングとふたつのハンマーを使うのに対し、カリヨンは3つのゴングと3つのハンマーを使用する。ひとつのハンマーが時を打ち、3つのハンマーがクォーター(15分ごと)を打ち、ひとつのハンマーが分を打つため、より音楽的な響きを持っている。

carollion side profile
この時計のケースは44mmで、厚さは12.6mmだ。ダイヤルは大部分がオープンワークで、マットなサンドブラスト仕上げのDLCコーティングが施され、ハンマーとゴングのためのカットアウトや、ダイヤル側に露出したトゥールビヨンブリッジが特徴である。ケースの側面を見ると、このモデルの象徴であるチタン製のミドルケースが引き続き使用されていることが分かる。時計を裏返すと、サファイアガラス越しにさらに多くのオープンワークが見られ、チャイミング機構が時間を機械的に読み取るためのラックやスネイルが確認できる。ムーブメントプレートのくぼんだ部分にはパワーリザーブインジケーターが配置されている。ムーブメントの部品はサテン仕上げとポリッシュ仕上げのメタルで構成されており、マットな質感のブリッジやプレートと対照的な仕上がりになっている。オクト ローマ カリヨン トゥールビヨンは34万ドル(約4960万円、正式な日本価格は要問合せ)で、30本限定のモデルだ。 

carillon caseback
最後に、そして確実に目玉となるのが新しいオクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨンである。この時計にはさらにもうひとつのハンマーとゴングが追加され、合計で4つのハンマーとゴングが搭載されている。過去数年間、ブルガリからは永久カレンダー機能を搭載したグランソヌリがいくつかリリースされてきたが、今回は“少し控えめ”に、4つのチャイムを持つグラン&プチソヌリ、ミニッツリピーター、そしてトゥールビヨン機構のみを備えている(とはいえ、それでも十分に複雑な仕掛けだ)。

grand sonnerie
グランソヌリって何? と思う方もいるかもしれない。この時計にはミニッツリピーターの複雑機構に加えて、いくつかのモードがあるのだ。そのうちのひとつがグランソヌリモードで、このモードでは手巻き式のCal.VV 800が1時間、15分が経過するごとに自動的に時報を鳴らすのである。また1時間、15分、1分単位で任意の時間に繰り返し鳴らすことも可能だ。4つのゴングとハンマーで4分の1拍子が鳴らされ、単純な“チン”という音ではなく、ちょっとした音楽のようなフレーズを奏でる。一方、プチソヌリモードでは毎正時だけが鳴る。まったく鳴らさないモードもあり、これはカシオのアラーム音を消すような感じで、控えめな機能だ。

grand sonnerie caseback
今回のモデルでは、これまでのバージョンとは異なり、ダイヤルが弟分であるカリヨン トゥールビヨンと非常に似たデザインになっている。グレーPVD仕上げのダイヤルは、同じオープンワークデザインが施されていて、フライングトゥールビヨンは10時位置に配置されている。4つのゴングは7時位置にあり、オープンワークダイヤルのスリットの背後には、ムーブメントとパワーリザーブの残量を示すふたつの赤いセグメントが見える。これらをすべてまとめているのは、45mmのサテンポリッシュ仕上げのチタンケースで、厚さは11.85mm。価格は“要お問い合わせ”となっており、限定5本のモデルである。

lorenzo viotti
ル・サンティエにあるブルガリのマニュファクチュールでのロレンツォ・ヴィオッティ(左)。

ここで注目すべきは、ふたつのオクト ローマモデルにおける新たなチャイム音の再解釈だ。ブルガリはこれまでもユニークなチャイム音で知られており、2021年にはカリヨンのチャイムがウェストミンスターの鐘を反映していたこともあった。今回ブルガリはさらに斬新なアプローチを取り、イタリア・スイスの指揮者ロレンツォ・ヴィオッティに協力を求めた。これらふたつのオクト ローマでは、ブランドと指揮者がトライトーンを採用している。これは増4度または減5度としても知られ、特に“悪魔の音程”としても有名な不協和音的な響きを持つ音程だ。

このコンセプトを深く掘り下げるには別の記事が必要となるが、ブルガリはこのアイデアについて、デザインの調和とチャイム音の緊張感とのあいだに聴覚的なコントラストを作り出したかったと述べている。多くのチャイミングウォッチは顧客にとって最も心地よい音を作り出そうとするものだが、この時計の録音を聞いた限りではこの新しいアプローチは非常に興味深いものだと思う。この音は決して不快でもなく、衝撃的でもないが、この業界ではあまり耳にしない音だ。ウルトラモダンでアグレッシブなデザインが特徴のこのふたつのオクト ローマモデルにおいては、確かにこの音調が手首につけた際の見た目と調和するかもしれない。

bvl800 movement
我々が考えること
もしどれかひとつを選ぶとしたら、私のお気に入りはオクト フィニッシモ ミニッツリピーターだ。確かに今日紹介された3モデルを見比べると、ゴングをふたつ持つこのモデルを選ぶのは正気の沙汰ではないように思えるかもしれないが、ときには薄さという要素自体がひとつの複雑機構としてもっと評価されるべきだと思うことがある。この3つのなかで、実際に一番身につけたいと思うのはこのモデルだ。しかし忘れてはならないのは、オクト フィニッシモ ミニッツリピーターが22万4000ドルで再登場していることだ。2018年に50本限定で16万ドルだったこの時計が、今では40%値上がりしているわけだ。正直なところ、定価に対してコストパフォーマンスを語るのはもはや意味がない領域に達していると思う。そのため、ブルガリが22万4000ドルで売れる市場があると考えているなら、それについては彼らのほうが私より詳しいに違いない。

結局のところ、これらの時計は一般の顧客をターゲットにしているわけではなく、製造数も非常に限られている。だから、これらのリリースを機械的な芸術作品として捉え、その文脈で見てみるべきだと思う。私はこれらの時計を、時計というよりも彫刻作品のように扱っている。オクト ローマのラインナップは、ここ最近ブランドからかなりの注目を集めており、過去1年ほどで幅広いリフレッシュが行われ、オクト ローマ ストライキング パピヨン トゥールビヨンのような複雑機構が追加されている。この流れを続けるのは当然のことであり、ブルガリが超複雑なグランソヌリやカリヨンの機構を自社工房で存続させ続け、時計製造の技術力を示していることを嬉しく思う。これができるブランドはそう多くないのだ。

詳細
オクト フィニッシモ ミニッツリピーター カーボン

型番 103986。40mm カーボンTPケース(厚さ6.85mm)。ポリッシュ仕上げのチタン製リューズにブラックセラミックのインサート、サテンポリッシュ仕上げのチタン製プッシュボタン、シースルーバックが特徴。防水性能は1気圧。カーボン製ダイヤル、サテンポリッシュ仕上げとロジウムコーティングが施された真鍮製の針を採用。カーボン製ブレスレットには一体型のフォールディングバックルが付属。

BVL362は、超薄型の手巻きメカニカルムーブメントで、ミニッツリピーターとスモールセコンドを搭載。パワーリザーブは42時間で、振動数は2万1600振動/時(3Hz)だ。

オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン

型番 103933。 44mmのローズゴールドケース(厚さ12.6mm)。サテンポリッシュ仕上げのローズゴールド製リューズにはブラックセラミックのインサート、サテンポリッシュ仕上げのローズゴールド製プッシュボタンとシースルーバックが特徴。防水性能は3気圧。ダイヤルは真鍮製で、ブラックDLC処理が施されたサンドブラスト仕上げのオープンワークデザイン。ブラックアリゲーターストラップにはローズゴールド製のフォールディングバックルが付属。

BVL428マニュファクチュール製の手巻き式メカニカルムーブメントで、オープンワークのブリッジ、ミニッツリピーター、3ハンマーのカリヨン、トゥールビヨン、パワーリザーブインジケーターを搭載。パワーリザーブは75時間で、振動数は2万1600振動/時(3Hz)。

オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン

型番 103962。45mmのチタンケース(厚さ11.85mm)。サテンポリッシュ仕上げのチタン製リューズにはブラックセラミックのインサート、サテンポリッシュ仕上げのチタン製プッシュボタンと トランスパレントケースバックが特徴。防水性能は3気圧。ダイヤルは真鍮製で、グレーDLC処理が施されたサンドブラスト仕上げのオープンワークデザイン。ブラックアリゲーターストラップはチタン製のフォールディングバックル付き。

BVV800は、マニュファクチュール製の手巻き式メカニカルムーブメントで、グランソヌリとプチソヌリ、ミニッツリピーター、4ハンマーのチャイム、ムーブメントおよびチャイム機構のパワーリザーブインジケーター、トゥールビヨンを搭載。パワーリザーブは72時間で、振動数は2万1600振動/時(3Hz)。

価格 & 発売時期
価格: オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン、16万4000ドル(日本価格は要問い合わせ)。 オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン、34万ドル(日本価格は要問い合わせ)。オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン、要問い合わせ。
限定: オクト フィニッシモ ミニッツリピーター カーボン、なし。オクト ローマ カリヨン トゥールビヨン、30本。オクト ローマ グランソヌリ トゥールビヨン、5本

パテック フィリップが発表したなかで最高のカラトラバだ。

近この世界に足を踏み入れた方にとっては、つまりこの17年間で最高のカラトラバということになる。私の友人であるChatGPTによれば、この17年というのは“1世代”といっても差し支えないらしい。もちろん、これは私の(それほどでもないが)謙虚な意見に過ぎない。いやほんとに、これは本当にやってくれた。彼らは見事な一作を送り出してきた。とはいえ、まずは少し立ち止まってこの時計を全体から見てみよう。

38mm、プラチナ、ローズオパラインダイヤル、最高のムーブメント。これは文句なしだろう。

カラトラバの歴史や、その重要性についてはいまさら語るまでもない。ただ、もしこの15年、私の時計話に付き合ってくれていた読者なら、パテックのタイムオンリーラインには、ずっと遠回しに皮肉を言ってきたのを覚えているかもしれない。というのも搭載されていたムーブメントは、正直、笑ってしまうくらい時代遅れだったし、パテック フィリップのドレスウォッチとして、さらにはこの価格帯の時計としても到底納得できるレベルじゃなかったからだ。

だからこそ、2014年に我々が最高のドレスウォッチを選んだとき、パテックは候補にすら入らなかった。ヴァシュロン、ジュルヌ、ランゲは、どこを取ってもパテック以上に見どころのある時計をつくっていたし、当時2万ドルちょっと(当時のレートで約210万円)だったカラトラバよりもずっとコストパフォーマンスが高かった。我々はその事実をはっきりと示したかったのだ。

ランゲに心底惚れたきっかけがこの動画だった。エントリーモデルにだって、グランド・コンプリケーションと同じレベルのこだわりが詰まっている。その姿勢はいまもまったく変わらない(あのリシャールミル時計コピー 口コミ第1位“最高にイカした”34mmの1815を見ればわかるだろう)。そしてこの動画こそが、クロノメーター・ブルーという時計がどれほど素晴らしいかを、初めて世に知らしめた作品でもあった。以来、私はずっと言い続けてきた。ランゲのすごいところは、どのクラスを選んでも品質に一切の妥協がないことだ。

では2014年当時のパテックは? 少なくともムーブメントに関して、同じことは言えなかった。というのも、1974年に発表された10リーニュの小型ムーブメント、Cal.215が当時でも平然と使われ続けていたからだ。これがあの美しいRef.5196、手巻きカラトラバのデザインとは裏腹に、サイズバランスに違和感を生んでいた最大の理由だった。ここで今日、Watches & Wonders 2025の初日で私が一目惚れした新作にバトンを渡そう。

Ref.5196Pはダイヤルデザインは素晴らしかったものの、あのスモールセコンドのせいで評判はいまひとつだった。

素敵だろう? 薄型のプラチナケースに、ブレゲ数字を配したツートンダイヤル。これぞパテックがつくる最高のタイムオンリーみたいな顔つきだ...まあそう思うのも、ベースになった時計、同じ構成のスティール製Ref.570を見るまではだが。

Ref.5196Pのベースとなった、最高にクールなSS製Ref.570。

さて、スモールセコンドの位置に気づいただろうか? そう、5196では中央寄りに無理やり押し込まれていて、ダイヤル全体とのバランスが完全に崩れていたのだ。明らかに上すぎる! 理由は単純。ムーブメントのサイズは10リーニュ、直径にして約22mmしかないのに、ケースは37mmもあったからだ。

Ref.3919は1985年に発表された。これがまた実に80年代っぽい。でもどこかとびきりシックで、ダイヤルのバランスも見事だった。

ただ、バランス感覚がどうにも悪かったのだ。その理由はさっきも言ったとおり、このムーブメントが1974年のものだったから。ただ誤解しないで欲しい。当時としては、Cal.215は十分に理にかなっていた。いやむしろこのキャリバーの最良の使い方は、“究極のバンカーズ(銀行家向けの)ウォッチ” Ref.3919だったとすら思う。80年代後半らしい33mmの小径にホブネイル(クル・ド・パリ)装飾など、すべてがシックだった。1985年発表だから時代にはぴったりだったわけだ。だがHODINKEEが生まれ、細部にこだわって時計を語るようになった35年後となると話は別である。VCやジュルヌ、ランゲが、その時代に見合った美しい手巻きムーブメントをどんどん発表していったときに、さすがにCal.215は太刀打ちできなかった。

Cal.215のスペックは直径22mm、厚さ2.5mm、部品点数130個、18石、2万8800振動/時、パワーリザーブ約44時間。このムーブメントは5196の全バリエーションに採用されていたし、すでに5196はカタログ落ちしている。でも信じられるか? パテックは今でも、このキャリバーを4モデルで使い続けている。しかもその搭載モデルの最大ケースサイズは31mm×34mm。つまりパテック自身、Cal.215は小型ケースでこそ生きると、きちんと分かっていたというわけだ。

古きを捨て、新しきを取り入れよ。

そして2021年、Ref.6119Gが登場した。こちらもカラトラバで、ホブネイルベゼルを備えている。このモデルはRef.5119の後継で、Ref.5196と同様にCal.215PSを搭載していたため、スモールセコンドがダイヤルの上部に寄りすぎていた。しかしこのモデルから新しいCal.30-255PSが採用されたのである。これは、本当に、本当に大事件だった。私はその年のWatches & Wondersには参加していなかった(生まれたばかりの娘の世話でお休みしていたからだ。愛してるよ、ジョージー!)。このムーブメントが登場したことで、パテックのタイムオンリーウォッチに対する信頼が再び蘇った。Cal.30-255PSは見事な大判のブリッジに、幅広のジュネーブストライプ、最大65時間のパワーリザーブを生むツインバレル構造、さらに驚くほどの薄さとなる2.55mm厚という美しい仕上がりであった。Ref.6119G/Rは非常に人気の高いモデルとなり、私の知る限り、カラトラバへのコレクターの関心は一気に高まった。実際に定価での入手が難しいというのは、少なくとも私がこの仕事を始めて以来初めてのことだった。

Ref.6119Rと6119Gは、このアップグレードされたムーブメントを初めて搭載したモデルであり見事に仕上がっていた。これが2021年、カラトラバ人気復活のきっかけになったことは間違いない。

そして、つい昨日、パテック フィリップは6169という新たなカラトラバを発表した。リッチ(・フォードン)がIntroducing記事を担当したが、反響はすこぶる好評だった。気に入らないはずがない。38mmの薄型プラチナケース、美しい新型の手巻きムーブメント、ローズギルトのオパラインダイヤル、そこにアンスラサイトカラーのホワイトゴールド製ファセット仕上げの“弾丸(オビュ)”風アプライドインデックスが組み合わされているのだから。

隠すまでもないが、私はサーモンカラー好きだ。なんたって同じ色のダイヤルを持つ5270Pを所有しているのだ。そのためRef.6169Pを実際に見れば、きっと気に入るだろうと思っていた。でも実物を見た瞬間、完全にやられてしまった。

似合っているだろう?

この時計は、言ってしまえば完璧だ。ケース、サイズ、ムーブメント、そしてダイヤル。そのすべてがパテック フィリップのエントリーモデルにもう1度恋するために必要な要素だった。シンプルなパテックに憧れて、もう何年も経つ。ただそのせいで正規店で買ったことは一度もない。しかしこの時計は違う。私は欲しいし、多くの人もそう思うに違いない。

スモールセコンドの収まりも秀逸だ。

そうだ、スモールセコンドも触れておこう。まさにダイヤルのしかるべき場所に収まっている。おもしろいのは、パテックが5196の最後のプラチナバージョンに見られたマルチトーン&ブレゲスタイルではなく、5196G(WG)にそっくりのダイヤル構成を採用したことだ。私はこの変更、大歓迎だ。

文句なし。

このダイヤルのトーンは驚くほど温かみがあり、どこかカジュアルですらある。そしてこれが私の普段の服装(昨日もそうだった)と驚くほどよく合う。だからこそ、この時計は私のなかで“素晴らしい”から“ここ17年間で最高”にまで昇格した。技術的に優れているだけでなく、美しさの面でも完璧だ。ここ最近のパテックに欠けていたのは、まさにこの美しさだと思う。そう、君のことだ、5822P。

さて、このムーブメントが実に素晴らしいって、もう言っただろうか? 本当にそうなのだ。シースルーバック越しに、大きく、美しいパテック フィリップ・シールが刻まれたムーブメントが見える。もしあえて文句を言うなら、個人的には、見た目のためだけにもう少し大きなテンワが欲しいくらい。でも私に言える粗探しなんてその程度だ。この時計はとにかく素晴らしい。

ケースいっぱいに広がるムーブメント!

私がRef.6196Pにこれほど強く心を動かされた理由はいくつもある。過去へのオマージュ、クラシカルなケースに収められた新ムーブメント、そして私が好むカラーリング。それらすべてが私にとって大切な要素だ。なかでも最大の理由は、Ref.6196Pをとおして、パテック フィリップがシンプルで美しいタイムオンリーウォッチをつくるブランドであるという信頼が自分のなかでよみがえったことだ。ここ10年ほど、パテックは複雑さの少ない時計でどこか“格好よさ”を追い求めているように感じていた。もちろん、その多くを私は高く評価しているが、正直に言えばそれをもっと上手にやっているブランドはほかにもある。

私がパテックに求めているのは、美しさとエレガンス、そして時代を超える存在感だ。だが今日に至るまで、5万ドル(日本円で約730万円)以下の価格帯でそれを達成していると言える時計は(少なくとも個人的には)あまりなかった。なおSS製のスポーツウォッチは今回は別枠としよう。パテックは、もちろん素晴らしい時計をつくってきたが、タイムオンリーというカテゴリーに限れば2014年の動画で取り上げたブランドのほうを、ムーブメントの質もデザインの純粋さも理由に薦めたくなることが多かった。でも今日からは違う。もし6196Pを手に入れることができたなら、それは間違いなく今手に入るタイムオンリーウォッチのなかでも文句なしに最高の1本になるだろう。

さて、価格は? 746万円(税込)だ。決して安くはない。同じ日に、あのドイツ勢が似た雰囲気の34mm径の美しい時計を、プラチナではなくゴールドとはいえ2万5400ドル(日本円で約380万円)で発表しているのだからそう思うのも無理はない。とはいえ私にとってはいつだって、プラチナケースのパテック フィリップ、特にこれほど美しいモデルには特別な存在感がある。ちなみに6196Pは、キュビタスよりも多くの若い新しい顧客をブランドに引き寄せると信じているが、その話はまた別の機会にしよう。

Watches & Wonders 2025の2日目となる今日、私はジュネーブのパテック フィリップチームに心から伝えたい。みんな、本当に素晴らしい時計をつくってくれた。私はこのブランドにもう1度惚れ直した。そしてこれは、私だけの想いではないはずだ。我々のあいだではパテック フィリップの時計が本当に心に響いたとき、こう言うことにしている。“これが本物のパテック”だと。2526、3700、5970、570...そうした時計たちのように。そして6169Pは間違いなくそのひとつだ。

カルティエはWatches & Wonders 2025において、ジュエリーウォッチの新作コレクションを一挙に発表した。

彫刻のようなトレサージュコレクションをはじめ、大胆なハイジュエリーでもあるパンテールバングルや、アイコニックなパンテール ドゥ カルティエの新たなジェムセッティングモデルなど、多彩な新作がそろった。これらの発表は、カルティエのシグネチャーであるアイコンたちを軸とした商業的な基盤を堅持しつつ、彫刻的なデザイン、複雑なジェムセッティング、そして独創的なケース構造への継続的な挑戦というふたつの方向性を色濃く反映している。

カルティエの新作トレサージュ(フランス語で編み込みの意)は、ボリュームとテクスチャーを巧みに融合させた興味深いコレクションである。ケースは縦長のレクタンギュラー型(56.2×25.7mm、厚さ11.5mm)で、2本のアシンメトリーなツイストが巻き付く独特のデザインが特徴だ。なおコレクションは全4モデルで展開。ブラックラッカーダイヤルに光沢のあるブラックストラップを組み合わせたイエローゴールドのミニマルタイプ、916個(計12.2ct)のダイヤモンドを全面にパヴェセッティングしたホワイトゴールド仕様にネイビーストラップを組み合わせたモデル、466個(計6.3ct)のダイヤモンドを配したミックスゴールド仕様、そして570個(計5.7ct)のダイヤモンドと330個(計5.9ct)のサファイアを組み合わせ、豊かな色彩効果を生んだWG仕様の4つだ。すべてクォーツムーブメントを搭載し、30mの防水性能を備える。さらに時計の質感のコントラストを際立たせる、光沢仕上げとソフト仕上げのカーフスキンストラップが付属する。

Cartier Tressage watch
© Cartier

Cartier Tressage
© Cartier

カルティエスーパーコピー 代金引換優良サイトの新作ラインナップにおいて、最も彫刻的かつ技術的に複雑な1本が、このパンテールハイジュエリーウォッチである。バングルとウォッチを融合させたハイブリッドなトワ・エ・モワ形式を採用。1体のパンテールがジェムセッティングを施したタイムディスプレイに向かい合うつくりになっている。WGとYGの2種が用意され、WGモデルは1103個(計11.9ct)のブリリアントカットダイヤモンドによるスノーセッティングをあしらい、パンテールはエメラルドの目、オニキスの鼻、毛並みを模したオニキススポットを特徴とする。この毛並みの表現には、石ごとに金属を折り曲げて固定することで、本物の毛皮の質感を再現する独自技法が用いられている。対してYGモデルはブラックラッカーによるスポットとツァボライトの目、23個(計0.78ct)のダイヤモンドを配したダイヤル、12時位置に単独でセットされたダイヤモンドが特徴。いずれのモデルもクォーツムーブメントを搭載し、30m防水仕様。150mm、160mm、170mmの3サイズが用意されている。

Cartier Panthère bangle
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カルティエのウィメンズウォッチにおける、事実上の中核モデルであるパンテール ドゥ カルティエは、しなやかなブリックリンクブレスレットとミニマルなスクエアケースによって、時計でありながらジュエリーとしての存在感も併せ持つアイコンだ。その最新作では、ゼブラともタイガーとも捉えられる抽象的なアニマル柄を、手作業によるラッカー仕上げと精緻なジェムセッティングによって表現。豊かなテクスチャーとまるで実体がないかのような独特の質感を生み出している。セミパヴェ仕様のパンテール ドゥ カルティエではさらにデイリーに使いやすく、汎用性の高いモデルがそろう。YGまたはピンクゴールドで展開され、ケースサイズは25×20mm、30.3×22mm、36.5×26.7mmの3種類を用意。いずれもシルバーダイヤルにブルースティール製の剣型針、そしてカルティエのシグネチャーであるブリックリンクブレスレットを備える。ダイヤモンドはベゼルおよびブレスレット外側のリンクにセッティングされ、総カラット数はサイズにより1.07ctから3.49ctまで異なる。なおすべてのモデルにクォーツムーブメントを搭載。

Panthere de Cartier
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Panthere de Cartier
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我々の考え
新しいWatches & Wondersが開幕し、新作ウォッチが次々と登場する中、カルティエで依然として注目を集めているのは、そう、やはりパンテールである。だからといって、流行性がこの堅実な定番モデルの価値を損なうことはない。SKUが“ヒーロー”プロダクトとなるのには理由がある。広く知られ誰もが知る存在となることこそ、プロダクトデザインにおける成功の頂点とも言える。カルティエがこの成功したレシピをアレンジし続けていることを、誰が責められるだろうか。もうひとつ、驚くべきことでもないが、私は依然としてダイヤモンドに弱い。つまり実機を見る前に書くレビューは、どうしても批判的に響きがちである。でも実際に手に取ってみると、その輝きにすっかり心を奪われてしまうのだ。

Rose gold Panthère de Cartier
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カルティエの成功を支えるコア・コレクションがある一方で、ジュエリーウォッチの分野では常に落ち着くことなく、豊かな想像力を発揮し続けている。その好例が、この愛らしくもふっくらとしたジェムセッティングを施したトレサージュである。どこかユニコーンの角や円錐形の貝殻を思わせるフォルムで、イギリス人ならマシュマロのフランプス(Flumps)、アメリカ人ならプルン・アンド・ピール・ツイズラーズ(Pull 'N' Peel Twizzlers)を連想するかもしれない。その雰囲気は、『ダイナスティ(原題:Dynasty)』や『ダラス(原題:Dallas)』といった1980年代のソープオペラ(連続ドラマ)そのものだ。これは決して揶揄ではなく、むしろ称賛である。80年代はファッションとジュエリーにおいては創造性に満ちた時代であり、華やかさと過剰さ、そして少しばかりの成金趣味が同居していた。カルティエはそうした古きよきクラシックと、新しい解釈とのあいだの境界線を見事に行き来しているように思う。私の目には、この時計はヴィンテージにインスパイアされながらも、同時に新鮮で彫刻的、そしてモダンに映るのだ。

Cartier Tressage
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ジュエリーウォッチは、時計購入者層のなかでもごく限られた人々のために存在する。しかし、その楽しさや華やかさを鑑賞することは誰にでもできる。とはいえパンテールはすでに時計としての機能を超え、ひとつのデザインオブジェとなっている。その成功は、カルティエが持つフォルム、プロポーション、そしてブランディングの巧みさに支えられている。機械的な複雑さを求めるピュリストにとっては物足りないかもしれないが、パンテールが示しているのは、別の形のウォッチメイキングだ。ムーブメントの設計以上に、ビジュアルの言語性や文化的な共鳴が重要な意味を持つ世界なのである。

Watches & Wondersからは今後も続々と情報が届く予定だ。すべての新作情報は、引き続きこちらでチェックして欲しい。

基本情報
ブランド: カルティエ(Cartier)
モデル名:
トレサージュ ドゥ カルティエ - イエローゴールド
トレサージュ ドゥ カルティエ - ホワイトゴールド フルパヴェ
トレサージュ ドゥ カルティエ - イエロー&ホワイトゴールド
トレサージュ ドゥ カルティエ - ホワイトゴールド×サファイア
パンテール ジュエリーウォッチ - ホワイトゴールド
パンテール ジュエリーウォッチ - イエローゴールド
パンテール ドゥ カルティエ - フルセット ピンクゴールド
パンテール ドゥ カルティエ - セミパヴェ ピンクゴールド(スモール)
パンテール ドゥ カルティエ - セミパヴェ ピンクゴールド(ミディアム)
パンテール ドゥ カルティエ - セミパヴェ イエローゴールド(ミディアム)
パンテール ドゥ カルティエ - セミパヴェ イエローゴールド(ラージ)

ムーブメント情報
キャリバー: すべてクォーツ
機能: 時・分表示

価格 & 発売時期
価格:
トレサージュ ドゥ カルティエ - イエローゴールド、633万6000円
トレサージュ ドゥ カルティエ - ホワイトゴールド フルパヴェ、1940万4000円
トレサージュ ドゥ カルティエ - イエロー&ホワイトゴールド、1201万2000円
トレサージュ ドゥ カルティエ - ホワイトゴールド×サファイア、2112万円
パンテール ジュエリーウォッチ - ホワイトゴールド、3260万4000円
パンテール ジュエリーウォッチ - イエローゴールド、1234万2000円
パンテール ドゥ カルティエ - フルセット ピンクゴールド、2376万円
パンテール ドゥ カルティエ - セミパヴェ ピンクゴールド(スモール)、557万4000円
パンテール ドゥ カルティエ - セミパヴェ ピンクゴールド(ミディアム)、712万8000円
パンテール ドゥ カルティエ - セミパヴェ イエローゴールド(スモール)、712万8000円
パンテール ドゥ カルティエ - セミパヴェ イエローゴールド(ミディアム)、858万円
すべて税込予価

「ピュア・レゾナンス・アルティメット・サファイア(Pure Resonance Ultimate Sapphire)」

クリエイティブで著名なウォッチコレクターであり、インスタグラムで 「マクロ撮影の王様」と称されるHoromariobroは、アーミン・シュトロームに独自の作品を制作して欲しいと願っていました。そして、サファイアダイヤルを採用し、手作業による緻密な装飾を施した、非常にシンメトリカルでユニークなデザインの「ピュア・レゾナンス・アルティメット・サファイア(Pure Resonance Ultimate Sapphire)」が完成。その結果、インパクト絶大のビジュアルとなったので、限られた方々だけにお届けすることにしました。この特別なコラボレーションに参加しているアメリカ、デンバーのオスター・ジュエラーズ(Oster Jewelers)を通じて、10本が独占販売される予定です。

「アーミン・シュトロームのレゾナンス時計を私のコレクションに加えたいと常々と思っていました」とHoromariobroは言います。彼はインスタグラムで@horomariobroとして知られるアメリカ西海岸を拠点にしたウォッチコレクターで、オートオルロジュリーの深部までカメラで捉えています。彼の顕微鏡にも近い接写は、オートオルロジュリーの仕上げの良し悪しを見分けられるほどで、インスタグラムの何万というフォロワーはもちろん、コレクターたちの間でも尊敬される存在となっています。

また、その活動によって、アーミン・シュトロームの販売代理店であるデンバーのオスター・ジュエラーズとも長年の付き合いがあります。オスター・ジュエラーズは、アーミン・シュトロームのような独立系時計製造ブランドにとって、先駆的で情熱的な存在です。創業者のジェレミー・オスターは次のように言っています。「@horomariobroと何度も打合せした後、アーミン・シュトロームのクロードに会って、我々3人で一緒に洗練された夢の時計、ピュア・レゾナンス・アルティメット・サファイアを生み出しました。」

アーミン・シュトロームの共同創設者で、熟練時計職人のクロード・グライスラーは、超ハイレベルなオートオルロジュリー装飾をハンドメイドで施し、技術的にも高度なモノクロの時計について「とても有機的でクリエイティブなコラボレーションでした。秒針を外すなど、自分では考え付かないような劇的な変化を起こすには、外部からの圧力が必要な時もあります」と付け加えました。「最終的な結果が素晴らしかったので、一緒に10本のリミテッドエディションを制作することで意見が一致しました。」

クロムハーツスーパーコピー 口コミ第1位42ミリのスティールケースのピュア・レゾナンス・アルティメット・サファイアは、アーミン・シュトロームがビール/ビエンヌで一貫して製造に関わった最もミニマリズム的なレゾナンス時計です。Horomariobroの望みを余すところなく叶えるため、サファイアダイヤルを採用し、スモールセコンドとアーミン・シュトロームの歴史的なケースの6時位置にあるリップは外しました。ロゴまでも省かれましたが、ムーブメントのコンポーネントには、さりげなくASシンボルが刻まれています。これら大幅な削減により、全体の対称性が向上し、アーミン・シュトロームの卓越したムーブメント製造およびオートオルロジュリー装飾の自社能力が強調されています。さらに、この余計な物はない方が良いという考え方により、互いに近づいたり離れたりしながら共鳴して振動する、二つのバランスホイールを接続しているレゾナンス・クラッチ・スプリングの運動学的な驚異が強調されています。

グライスラーと彼のチームが開発した、精度と計時の安定性を向上させる特許発明について、Horomariobroは「アーミン・シュトロームのレゾナンスのアプローチは、物理的な観点からも機械的な観点からもずっと気に入っていました」と言っています。この時計はビジュアルが魅力的なばかりでなく、世界最速で、最高の性能と耐衝撃性を備えた共鳴ソリューションとなったので、時計業界のベンチマークにもなりました。

ピュア・レゾナンス・アルティメット・サファイアのハンドメイドの装飾で、アーミン・シュトロームは独創的なコンビ―ネーションを生み出しました。PVD 被覆されたブラックの輪列受けは、カリ・ヴティライネンによる独特のグランドルジュのギョーシェ彫りで装飾され、その他の装飾はすべてアーミン・シュトローム社内で施されました。エッジは可能な限り手作業で面取りし、テンプ受けはスケルトン加工とサーキュラーグレイン加工を施し、その他のブリッジは手作業でフロスト加工、ミラー・ポリッシュ、あるいはペルラージュ加工されています。そして忘れてはならないのは、右側のワインディングブリッジのザラザラした質感です。これは、アーミン・シュトロームのマスター・エングレーバーの一人が特注の工具を使って、何時間も掛けて労を惜しまず丁寧に、フロスト・パターンを彫ることによってなせる、見事なトレンブラージュの例です。

オープンワークの裏側は、大幅な技術開発を経て進化した丸穴車のラチェット機構(巻き上げ時にカチカチという音がする)を見せています。裏側にはアーミン・シュトロームの源の印である「ピン」も付いています。これは、マット仕上げ、手作業の面取り、サーキュラーグレイン加工を施す前に、アーミン・シュトロームのシンボル、リミテッドエディションのユニークなシリアルナンバーと共に、「Horomariobro」と刻印されています。

「ユニークな時計が欲しいという単純な要望が、私のインスタ名が刻まれたリミテッドエディションになるとは、思ってもみませんでした。クロードとジェレミーとのコラボレーションは、私にとって実に誇らしく光栄です。私のウォッチコレクションの旅における、正にマイルストーンになります。」とHoromariobroは言っています。

【技術仕様】
ピュア・レゾナンス・アルティメット・サファイア
(Pure Resonance Ultimate Sapphire)

リファレンスナンバー ST17-RP.SA
表示:時、分

ムーブメント:アーミン・シュトローム マニュファクチュール キャリバー ARF16
手巻き、特許取得済みレゾナンス・クラッチ・スプリング、2メインスプリングバレル
調整機構:レゾナンス・クラッチ・スプリングで結ばれた2つの独立した調整機構
パワーリザーブ:約48時間
寸法:34.40 mm x 7.05mm
周波数:3.5 Hz (25,200 vph)
仕上げ:ベースプレートとブリッジは、最高水準の品質で装飾されています
石数:38
コンポーネント数:213

ケース:ステンレススティール 反射防止加工サファイアクリスタルのケースバック
直径:42.00 mm
厚さ:13 mm
防水性能:5 ATM

ダイヤル:グレーメタリック サファイア ダイヤルリング

針:アーミン・シュトローム マニュファクチュール製、スティール、手仕上げ、Super-LumiNova®塗り込み

ストラップ:ブラックファブリックのストラップにライトグレーのステッチ、ステンレススティールのダブルフォールディングクラスプ付き

エディション:限定生産数:10本

価格:USD 59,000

[アーミン・シュトローム]
アーミン・シュトロームはスイス、ビール/ビエンヌに本拠を置く独立系のウォッチブランドです。アーミン・シュトロームのタイムピースは、ドイツ系スイスのウォッチ製造の伝統、アバンギャルドな「透明なメカニズム」、そしてウォッチづくりのイノベーションへのたゆまぬ努力、その全てが独特な形で融合したものです。少量生産の職人技に徹したウォッチ製作へのアプローチで知られるブランドのホールマークは、一つひとつの部品をオートオルロジュリーの最高基準で手仕上げする、ダイアル側にオープンしたムーブメント技巧に対する情熱です。
アーミン・シュトロームは1967年、ハンド・スケルトン・アートのレジェンドと呼ばれたアーミン・シュトローム氏により設立されました。2006年、シュトローム氏のウォッチづくりのレガシーは、マスター・ウォッチメーカーのクロード・グライスラーとビジネス経営人のサージュ・ミシェルが引き継ぐことになりました。二人は2009年、アーミン・シュトローム社を完全に社内一貫製造体制を持つマニュファクチュールとして生まれ変わらせました。この体制を完備することにより、サプライチェーンに頼ることによって生じやすい妥協をまったく行うことなく、非常に複雑なアイデアを実現できることになったのです。